碧松寺三重石塔

碧松寺三重石塔碧松寺三重石塔

所在地

咸陽郡馬川面楸城里碧松寺境内

指定番号

宝物第474号

時代区分

朝鮮時代

碧松寺三重石塔の紹介

この石塔は、二重基壇の上に、四方形の三重の塔身部を揃えた典型的な新羅時代の石塔だが、建立年代が碧松寺の創建年代である朝鮮中宗15年(1520)とほぼ同時期という点で注目される作品である。地面には広く地覆石を敷き、その中央に高い地台石を上げた上に中石が置かれているが、中石には下に1段の浅い段差を用意しており、各面ごとに隅柱と撑柱が1本ずつある。甲石は幅が狭く、中石の下端の段差のような幅であり、傾いた上面には四角に隅柱型がある。

上層基壇の中石は、各面が1つの石からなるが、隅柱と撑柱に両分されている。甲石は1枚の広い板石でだが、下には副椽があり、傾いた上面は四隅で反転を見せている。

塔身部は、屋身石と屋蓋石がそれぞれ単一石であるが、屋身に隅柱が浅く彫刻されており、屋蓋石は転角の反転がす余りにも強調されている。下敷の数は、単層と2階は4段だが、3階は3段である。

相輪部には露盤と覆鉢が残っている。この塔は、建立位置が法堂の前ではなくお寺の裏手である点も珍しく、新羅様式を充実に受け継いだ朝鮮時代の石塔としては珍しい例である。