咸陽ホ∙サムドル家屋

咸陽ホ∙サムドル家屋咸陽ホ∙サムドル家屋

所在地

慶南咸陽郡安義面 安義小学校の東側

指定番号

重要民俗資料第207号

時代区分

近代(1918年)

咸陽ホ∙サムドル家屋の紹介

この家屋は、当時晋陽の大富豪であった許氏一族のホ∙サムドルが土豪ユン∙デホンの所に嫁に来て建てた家であり、特に舎廊チェ(客間)の構成が優れている。

当時の時代相から果敢に脱皮し、女性中心の空間配置と台所から出入りする通路が前退(回廊)を開いて土床化しているのが特徴であり、学術的な資料としても重要である。舎廊チェ(客間)は「ㄱ」字型になっている。普通は「ㄱ」字型でなく、折れた部分の角を取った形式になっており、構成は南側 に正面3間、東側に正面4間となっている。

台所に入るとほぼ五角形の広さであるが、折れた部分の角が取れて歪んでおり、中間に2本の柱が立っているだけなので広く見える。舎廊チェ(客間)は平面が「ㄱ」であり、正面7間で構成されていて、東向きであるがその南端の間は部屋になっている。 前退(回廊)はあるが楼閣のように高く設置されており、欄干が作られている。 それ以外にもアンチェ(母屋)(207-1)、舎廊チェ(客間)(207-2)、外側の行廊チェ(召使たちの生活空間)、内側の行廊チェ、門屋、倉があり、一郭をなしている。