基本情報

伝統寺院 第12号(登録1973.11.3)
この寺院は大韓仏教曹渓宗第12教区である海印寺の末寺で、新羅末期頃に創建された後、朝鮮中宗庚辰年(1520)に碧松智厳大師が再建し、『碧松寺』と名付けたと伝えられる。
西山大師や清虚休静の以前に韓国の禅脈を受け継いできた碧渓正心と碧松智厳、芙蓉霊観だけでなく、喚醒志安、瑞竜祥玟など、朝鮮の禅脈を発展させた8人の祖師が修道した道場として、韓国の禅と碧松寺の縁は格別といえる。

粛宗30年(1704)に失火により焼失したが喚醒志安大師がこれを再建し、哲宗元年(1850)に瑞竜堂祥玟大師が修復したが、1950年6月25日の朝鮮戦争の際に再び焼失、1960年に元応・久閒僧侶が倒れた伽藍を再建し今日に至っている。
現存する堂宇としては法堂である円通殿を中心に左右に方丈禅院と看月楼、前面には山門と鐘楼、後面には山神閣がを配置されている。
また、境内には宝物第474号の『碧松寺三層石塔』と民俗資料第2号の『碧松木長丞』、慶尚南道有形文化財の碧松堂智厳影幀、鏡巌集冊版、妙法連華経冊版などの多くの文化財が保存されている。